保有資格や年数などによる給与の違い

一般的に介護職の給与は、雇用形態や勤務している職場や年齢、勤務年数や取得している資格などによって異なります。

まず雇用形態別で見てみると、常勤の場合の平均年収は約430万円で、月収は約31万円です。日本の平均年収が約440万円であることから、やや低めだと言えます。またパートやアルバイトなど非常勤の場合は平均時給額が1130円となっており、アルバイトについてはほぼ最低賃金という職場もあるため、こちらもあまり高くないと言えるでしょう。

勤続年数から平均給与額を見ると、1〜4年までが約29万円、5〜9年までが約31万円、10年以上では約35万円となっており、勤務年数が長いほど高くなっていくことが分かります。

勤務する職場別に平均給与額を見てみると、最も高いのが特別養護老人ホームなどの介護老人福祉施設で約34万円です。次いで介護老人保健施設が約33万円、訪問介護事業所が約31万円、介護療養型医療施設が約28万円、グループホームが約29万円、通所介護事業所が約27万円という結果になります。職場によって仕事内容や勤務時間も異なることから、最も高い施設と低い施設とでは7万円近くの差があります。

最後に資格別の平均給与額を見ると、無資格の場合は約26万円であるのに対し、介護職員初任者研修資格保有者は約30万円、介護福祉士実務者研修資格保有者は約30万2千円、介護福祉士資格保有者は約33万円、社会福祉士資格保有者は約35万円、介護支援専門員資格保有者は約37万となります。給与アップを目指すのであれば、資格の取得は近道だと言えるでしょう。また資格は分かりやすい目標になり、仕事へのやりがいにもつながります。